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2022.06.03
みなさんはどのようなメカニズムで錆が発生するのか知っていますでしょうか。
錆が発生すると工場内での作業が滞ってしまいますよね。
この記事では錆が発生する仕組み、工場内で行える錆対策、日用品を使った錆の落とし方を解説します。
錆は何が原因で発生するのでしょうか。
それは「金属と空気中の酸素・水分との化学反応」です。
錆は高温多湿の環境で発生しやすく、その発生スピードは表面積が大きいほど早くなります。
そのため、表面が粗い金属ほど錆の広がりが早くなるでしょう。
私たちが日頃よく目にする赤茶色の錆は赤錆と呼ばれており、梅雨や冬の時期によく発生します。
錆が工場内で発生するとどのような問題があるのでしょうか。
金属が錆ることによって、脆く欠けやすくなります。
それによって食品工場で、異物混入を引き起こす可能性が高まるのです。
さらに錆の面積が大きくなると、食品製造のための機械が動かなくなったりと大きな弊害になり得ます。
次に工場内で行える効果的な錆対策をご紹介します。
*錆にくい環境にする
海風に金属があたると錆やすい、と聞いたことがある方は多いでしょう。
塩分や水分が多い環境では金属は錆びやすくなります。
また、たとえ塩分や水分を遮断していても、空気中の酸素との反応で、錆が発生することにも注意しましょう。
金属と空気が触れ合っている以上、次第に酸化が起こっています。
機械に使用されている金属には、表面が錆にくくなるメッキや塗装のような加工が施されていますが、表面が傷つくとそこから錆が進行します。
対策としては、工場内の湿度を調節したり、機械に付着した汚れを清掃したりすることが挙げられます。
*日常的に錆ている箇所がないかどうかチェックする
日常的に錆が進行している箇所がないかどうかをチェックすることも大切です。
工場内で頻繁に錆が発生している箇所があるということは、その近辺では錆が起こりやすいということです。
そのような箇所は対策後もしっかり注意して観察しておきましょう。
*錆やすいものの持ち込みを制限する
異物混入を予防するためにも、錆びやすいものや異物になりやすいものの持ち込みを制限し、破損しにくく異物になりにくいアイテムの使用をすすめると良いでしょう。
たとえば、ヘアピンやクリップのようなアイテムは、落下して異物混入の原因になるだけではなく、周辺機器の錆の広がりの原因にもなります。
非常に細かいポイントですが、安全で良質な製品を生産していくためにも、持ち込み物に異物混入のリスクがないかどうか、しっかりチェックするようにしましょう。
*定期的にメンテナンスを行う
工場内で錆が発生している機械がある場合、それを放置することが良くないことであるのは言うまでもないでしょう。
そこでこまめに手入れを行うことによって、機械内部まで点検する時間を設けていただき、そこで劣化している部分があれば、部品の交換をおすすめします。
日用品を使った錆の落とし方には何があるのでしょうか。
ここではオススメの方法を3つご紹介します。
1つ目は重曹を使用する方法です。
重曹を使った方法は赤錆落としにうってつけで、高い研磨力を有し、錆との相性が抜群と言われております。
粒子がとても細かいことが特徴的で、サラサラとしているため、水に溶けやすく使い勝手も非常に良いといえるでしょう。
錆の落とし方としては、まず重曹と水を混ぜ、ペースト状にし、その後ペースト状のものを錆部分に塗り、放置します。
時間が経ったらスポンジで擦り、雑巾で拭き取ると錆がきれいに落ちてくれます。
2つ目はお酢を使用する方法です。
酢に含まれている酢酸が、赤錆の原因となっている金属と酸素の結合を分解し、錆を落としてくれます。
一口に酢といっても様々な種類がありますが、ここではホワイトビネガーを使用することをおすすめします。
一般的なお酢だと、匂いやベタつきが気になってしまう方が多くいらっしゃいます。
手順としては、まずは金属を酢に1日つけておきましょう。
1日経ったら、錆部分を歯ブラシを使って擦り、錆部分を雑巾で拭き取るときれいに錆が落ちます。
3つ目の方法はレモンを使用する方法です。
レモンの酸味の正体であるクエン酸が、化学反応を起こすことによって、錆を落としてくれます。
もしレモンをすぐに用意できないようであれば、ライムでも代わりになりますので、ぜひ検討してみてください。
どうして錆が発生するのか、工場内でどのような対策が有効なのか、日用品を使った錆の落とし方にはどのような方法があるのか、知っていただけましたでしょうか。
食品工場や調理現場では、錆が発生すると異物混入や機械が故障する原因になってしまいますので、十分に注意してください。
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