安全で簡単な、防錆・洗浄・さび落としで生産性向上と安全衛生を提供する専門サイト
2022.06.16
「洗浄作業のポイントについて知りたい」
このようにお考えの方は、いらっしゃいませんか。
今回は、食品工場で洗浄する方に、洗浄の際のポイントについてご紹介します。
近年、企業における人手不足が深刻な問題となっていることをご存じでしょうか。
人手不足だと、業務も効率化しておいた方が良いですよね。
洗浄作業においても、効率よく業務できるようにするために、見直しておくと良いでしょう。
今回は、見直しポイントについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
食品工場内の洗浄作業は、食品製造ラインのスタッフが兼任することが多いといえるでしょう。
業務の効率化を目指すための見直しポイントは、洗浄剤と洗浄方法の適切な選択が必要で、洗浄作業を均一化し、効率的な運用も見直していただくことをおすすめします。
洗浄作業について、高い洗浄効果を得られると良いですよね。
そのために、洗浄頻度、洗浄方法を定めて、衛生標準作業手順書への落とし込みを進めましょう。
洗浄方法は、洗剤の濃度、洗い方などを見直すことが挙げられます。
洗浄作業を見直す際は、現状と衛生表樹作業手順書を比較しましょう。
汚れ物質や微生物の検査を定期的に行うこともおすすめします。
ここからは、製造ラインにおける洗浄や殺菌のポイントについてご紹介します。
汚染や異臭を防ぎ、安定供給するためにしっかり洗浄と殺菌について確認しておきましょう。
まずは、洗浄についてご紹介します。
洗浄は、殺菌の前工程として重要で、洗浄の良し悪しが殺菌効率に大きく影響を及ぼすので注意しましょう。
床、壁、天井、充填・密封機などの設備や機器の洗浄は、ブラッシングや高圧洗浄の泡洗浄が一般的です。
タンクや配管などは、CIPが使用されています。
CIPに用いられているアルカリ洗剤には、タンパク質や油脂のような付着した有機物質を洗浄する優れた洗浄機能を発揮します。
加えて、水に含まれるカルシウムやマグネシウムが機物の表面に付着するのを防ぐために、キレート洗剤や界面活性剤が添加されています。
酸洗浄は、アルカリ洗浄で生成した不溶性の皮膜や無機質系の汚れを除去するために使用されています。
酸洗浄の主な主成分は、硝酸の場合が多く、界面活性剤を添加して浸透性やすすぎ性を強化しています。
注意点は、洗剤の種類や成分をよく確認する必要があることです。
汚れの状態や種類に合わせて、正しい洗剤を使用し、使用液が過度に汚れないように日常の点検が必要なので覚えておきましょう。
次に、殺菌についてご紹介します。
製造ラインの殺菌には、熱殺菌、紫外線殺菌、物理的殺菌、次亜塩素酸ナトリウムやエタノールなどの化学薬品殺菌があります。
殺菌効果の確実性や安全性を考慮すると、加熱殺菌が好ましいといえるでしょう。
ただし、設備によって加熱性殺菌するのが困難な設備もありますので、その場合は、薬剤殺菌を行っていただくことをおすすめします。
殺菌剤は、耐性菌等を考慮し、適用対象と殺菌効力を認識しておきましょう。
設備や装置、製造工程ごとに必要な殺菌方法が異なりますので、最適な殺菌方法を考慮した上で、微生物洗浄度に応じて使用するようにしてください。
今までは、対象とする微生物への有効性が重視されてきましたが、消費者と工場製造者の安全性と排水処理の負担が少ないことが望ましいことから、近年では安全性と負荷が少ないことを重視した薬剤が用いられるようになってきております。
そのため、有効性も考慮しなければいけませんが、安全で安心な薬剤を選びましょう。
最後に、工場内を清潔に保つポイントについてご紹介します。
1つ目は、クリーンルームについてです。
クリーンルームは、清浄度によってクラス分けされていることをご存じでしょうか。
クリーンルームの清浄度を維持するには、次の4つを守る必要があります。
・チリやホコリを持ち込まない
・チリやホコリを発生させない
・チリやホコリを速やかに除去する
・チリやホコリを堆積させない
これらの4つを守るために、製造工程業者は、手洗いの後、全身を纏う無塵衣やマスクを装備し、粘着マットやエアーシャワーを使用して清浄ゾーンへ入室します。
物品の搬入もパスボックスを使用して行いますが、チリが出るとされているものは持ち込み禁止するなどの配慮が必要といえるでしょう。
近年では、クリーンルームで過酸化水素ガスを使用して環境殺菌を行っています。
2つ目は、環境モニタリングです。
清浄度の異なるゾーンごとに浮遊微粒子や空気中の微生物のモニタリングを行いましょう。
そうすることで、評価基準を決めて、維持、管理しやすくできます。
3つ目は、汚染防止バリアです。
無菌環境を維持するには、クリーンルームの他に、無菌環境と非無菌環境の境界にバリアを設けると良いでしょう。
スチームバリアや差圧バリア、薬剤によってバリアを設けられています。
今回は、食品工場で洗浄する方に、洗浄のポイントをご紹介しました。
洗浄のポイントについてイメージが湧きましたでしょうか。
今回の記事を参考に、効率の良い洗浄を行い、工場内を清潔に保ってください。
商品一覧
人気記事ランキング
2023.04.23
金属が錆びやすいために困っている!錆びにくい金属について紹介します!
2023.03.22
2023.03.22
2023.03.22
2023.03.22