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2023.01.23
寒さが厳しくなるにつれて工場や倉庫内に温度差が生まれるようになると、結露から錆が発生しやすくなります。
金属製品を扱う事業において、錆の発生というのはできる限り抑えたいところですよね。
そこで今回は、錆の発生原因から錆対策まで紹介します。
どのようなメカニズムで錆が発生するのかを理解することが錆対策の第一歩です。
そのため、ここでは錆の発生原因を紹介します。
錆の発生には、酸素と水が必要です。
ここでの水というのは、水蒸気も当てはまります。
金属の表面が水分を覆っている状態になれば、それだけで錆の発生につながる恐れがあります。
工場や倉庫内における錆の発生には、以下のような原因が考えられます。
・気象原因
・汚染原因
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
まずは気象原因についてです。
これは温度と湿度が結露の発生する条件になっていないかを確認する必要があります。
もし湿度が高い状態であれば、少しの温度変化でも結露が発生してしまいます。
24時間空調を働かせて温度調整ができるのであればこの問題を解決できます。
しかし、なかなか難しいというのが実際ではないでしょうか。
できる限り温度変化が少なくなるような工夫をする必要があります。
次は、汚染原因についてです。
汚染が原因で錆が発生する場合は、基本的に海塩粒子が原因であることが多いです。
つまり、塩分が原因で錆が発生するということです。
特に海岸が近い場合は、こちらが大きく関係しているでしょう。
海塩が金属に付着すると、水蒸気が付着しやすくなります。
そして、これらが水に溶けると塩化物イオンとして金属を腐らせるのです。
海塩粒子の他には、燃焼ガスの一部である硫黄酸化物にも注意が必要です。
亜硫酸ガスと呼ばれることもあり、金属の腐食を促進させる効果があります。
さらに、ほこりも毛細管現象によって水分を引っ張ってくることがあるので、錆の原因として考えられます。
ここからは実際に錆の発生を抑える方法について紹介していきます。
1つ目は、荷受け時の雨濡れ対策です。
複数の工場や倉庫の中継や建物の構造によっては、荷物が雨に濡れてしまうことがあるでしょう。
先ほども紹介したように錆の発生を抑えるためには、水分は厳禁です。
雨濡れに備えた運搬ルールを決めておくことをおすすめします。
2つ目は、濡れた容器の詰め替えです。
段ボール梱包をしている場合は、どこかで雨に濡れて水分が染み込むことがありますよね。
こうした場合には、早い段階で乾いた容器への詰め替えをした方が良いです。
3つ目は、湿度と温度の管理です。
実際、湿度と温度の管理をしている工場や倉庫は少ないかと思います。
錆びやすい製品を取り扱っているのであれば、湿度や温度を徹底した方が錆の発生を防げます。
4つ目は、袋で密封することです。
製品を小さな袋に入れて、脱気しながら脱酸素剤と共に密封するという方法です。
乾燥剤を入れる場合もあります。
錆の発生原因となる酸素に触れない環境づくりをする方法です。
5つ目は、パレットカバーです。
防錆効果のあるパレットカバーを使用して、パレットを丸ごと覆ってしまうのも1つの方法です。
パレットを丸ごとを覆うのは難しい作業ですが、手間がかからないのでおすすめです。
6つ目は、防錆紙です。
こちらは特別な成分が染み込んでいる紙を箱の内部に入れておくことで、防錆効果をもたらしてくれるというものです。
素材に合わせて異なる防錆紙を用意する必要がありますし、長く効果を発揮するものではないという点がデメリットです。
当社では、3タイプの防錆剤を用意しております。
それぞれの特徴について紹介します。
・気化性防錆フィルムVpCI-126
こちらは気化性防錆フィルムのチャック付きの袋です。
包装された金属部品表面に作られる超薄膜イオンの保護膜が錆の原因となる水分や酸素を遮断してくれます。
効果は2年以上持続します。
油を使っていないので袋から取り出した部品をすぐ使えるという特徴があります。
・エレクトリコアVpCI-238
こちらは従来の防錆法に比べて手早く低コストで実施できるという特徴があります。
防錆効果を強化したい時におすすめの方法です。
・デシコア VpCI ポーチ
こちらは防錆効果と乾燥効果の2つを持ち合わせているものです。
鉄や非金属製品の錆びを防ぎたい場合におすすめの方法です。
乾燥機能を持ち合わせているのが特徴的で、金属表面の水気に邪魔されることなく防錆効果を発揮できます。
これらの防錆剤の特徴についても簡単にまとめておきます。
・拭き取りが不要
・点錆が発生しない
・1個ずつ梱包しなくて良い
油を使用した防錆は拭き取ってから使用する必要がありますよね。
上記3つの防錆剤はその手間をなくせます。
また、防錆袋を使用することで点錆の発生リスクを抑えられます。
袋にまとめて入れることで1個ずつ梱包するリスクを減らせるのも大きな利点です。
今回は、錆の発生原因から錆対策までを紹介しました。
錆の発生には、水分と酸素を遮断することが非常に大切です。
当社では、紹介した3つの防錆方法以外にも錆び取りや錆落としも行っております。
無料相談にも対応しているので気になる方はぜひメールにてお問い合わせくださいね。
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