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2023.01.23
鉄製品を取り扱っている方が日々悩まされていることといえば、やはり錆問題ですよね。
錆を防ぐ方法は被覆防食、電気防食、耐食材料、環境制御の4つの方法があります。
工場や倉庫で働く方にとって役立つ錆びない保管方法について紹介したいと思います。
冒頭で防錆処理には4つの方法があることを紹介しました。
それぞれの中身についてみていきたいと思います。
まずは被覆処理についてです。
錆というのは、酸素や水分が原因で発生します。
錆の原因となる酸素や水分が鉄に触れないようにするために、表面をコーティングするという方法です。
コーティングに使用する材料によって、有機被覆、無機被覆、複合被覆の3つに分けられます。
有機被覆には、塗装と有機ライニングの2種類があります。
塗装は、錆の発生を防ぐ塗料を使用することで錆の発生を防ぎます。
作業が簡単かつコストも安いですが、耐久性に劣ります。
有機ライニングは、ポリエチレンやウレタンエラストマーなどの有機物で対象物を覆う方法です。
塗装よりも被膜が分厚くなるという特徴があります。
次は、無機被覆についてです。
こちらは金属の皮膜を使用するタイプと非金属の皮膜を使用するタイプがあります。
方法としては、メッキが主ですが、溶射や合わせ金などさまざまです。
金属被膜として使用するのは、ニッケルや銀、銅、鉛、クロムなど一般的にメッキで使用されるものと同じです。
耐久性の高さが特徴的で取り扱いも簡単ですが、イニシャルコストが高くなりやすいです。
また、異なる金属同士の接触が原因で腐食が発生する可能性があることにも気をつける必要があります。
非金属被膜として使用されるのは、主にモルタルです。
施工が大掛かりになってしまうというデメリットはありますが、使用実績が多く耐久性にも優れています。
厚みが100ミリ程度というのも特徴的です。
最後に複合被覆についてです。
こちらはペトロラタムテープの巻きつけとFRP保護カバーを併用するタイプとFRP保護カバーとセメントモルタルを併用するタイプが代表的です。
水中でも使用できるほどの耐久性があるというのが特徴的です。
次は、電気防食についてみていきましょう。
こちらは金属に電気を流すことで、腐食が発生しない防食電位へと変化させて錆の発生を防ぐ方法です。
この方法は、海中や水中、土壌中などの環境下で使用される構造物に使用されることが多いです。
流電陽極方式と外部電源方式、選択排流方式の3つがあります。
流電陽極方式は、対象物よりもイオン化傾向の高い金属を接続することで、防食電流を流します。
外部電源方式は、直流電源装置と耐久性電極を使用して防食電流を流す方法です。
選択排流方式は、直流電鉄軌条からの漏洩電流を軌条に戻すための選択排流器を設置する方法です。
次は、耐食材料についてです。
耐食材料とは、腐食しにくい材料のことを指します。
錆の発生を防ぐというよりも、使用する金属自体を錆びにくいものにするということです。
代表的なもので言うとステンレスが有名です。
しかし、ステンレスでも錆を完全に防げるというわけではありません。
他の防錆処理と併用することもあります。
最後に、環境制御についてです。
こちらは対処物に何か処理をするのではなく、その対処物を取り巻く環境を整備する方法です。
乾燥剤を利用する方法が一般的です。
ある程度密閉された環境であれば、乾燥剤が役立ちます。
しかし、密閉環境が維持できない場合は逆効果になることもあるので気をつけましょう。
酸素除去をするのも効果的です。
こちらは大気中の酸素を除去するパターンと水素を除去するパターンがあります。
また、他には防錆剤を製品に付着させたり周辺環境にまいたりする方法もあります。
鉄製品を取り扱っているとさまざまな錆問題が発生しますよね。
「中間部品や完成品を素手で触ることで錆びてしまう」
「湿気が多い空間なので錆びやすい」
「保管部品が錆びてしまう」
「防錆剤を塗っても点錆が発生する」
こうした悩みをお持ちの方におすすめしたいのが、以下の3タイプの防錆剤です。
・気化性防錆フィルムVpCI-126
・エレクトリコアVpCI-238
・デシコア VpCI ポーチ
これら3つの防錆剤のメリットを紹介します。
1. 拭き取り不要
油で防錆をすると拭き取る手間が発生しますよね。
紹介した防錆剤であれば拭き取る手間が発生しません。
2. 点錆が発生しない
塗るタイプや吹き付けタイプは、塗りムラから錆が発生することがあるでしょう。
気化性防錆フィルムであれば完全密封ができるので、点錆の心配もありません。
3. 一個ずつ包装する必要がない
気化性防錆フィルムに全ての部品を入れることで作業効率を高められます。
4. 水溶性の場合コストが安い
油性の場合は拭き取りが面倒かつコストもかかります。
エレクトリコアは、低コストかつ拭き取り不要で非常に便利です。
今回は、錆びない保管方法について紹介しました。
被覆防食、電気防食、耐食材料、環境制御の4つの方法の中で、ご自身の工場や倉庫において適切な方法を選択していただければと思います。
錆のことでお困りの方は、当社の無料サンプルをご活用ください。
わからないことがあればお気軽にご連絡ください。
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