工場の寿命を長くするために！工場の修繕計画を立てよう！

工場の経営をしている方の中には、そろそろ工場の修理が必要になるかもしれないと感じている方は多くいらっしゃるでしょう。
しかし、綿密な修繕計画を立てられているという方はかなり少ないかと思います。
そこで今回は、工場の寿命を長くするための工場の修繕計画について紹介します。

目次

□修繕計画の重要性について紹介

修繕計画と言われてもいまいち目的や重要性が理解できないということもあるかと思います。
必要な時に適宜修繕すれば良いと考えている方は意外と多くいらっしゃいます。
そのため、ここからは修繕計画の重要性を紹介していきます。

・将来的な修繕工事の内容や概算費用、時期を明確化
修繕工事をする一般的な時期は、新築から10〜15年と言われています。
そして、建物や設備の劣化状況や耐久性をもとに必要な工事の決定と費用の算出を行います。
なお修繕というのは、建物、設備の性能や機能を新築時と同じかそれ以上の状態へと回復させることが目的となっています。

・修繕積立金の根拠の明確化
修繕工事は費用が嵩むことが多いです。
そのため、毎月のお金の積み立ては欠かせないでしょう。

もし回収した積立金でも費用がまかなえないということであれば、金融機関から資金の調達をする必要があるでしょう。
資金調達の場合は適切な金額を設定することが求められます。

・計画の周知や合意による工事の円滑な実施
いきなり修繕工事をすると言われても従業員や周囲の住人、取引先は困ってしまいますよね。
そのため、工事に関する周知や合意を獲得しておく必要があります。
工事の実施による製造ラインへの影響を考慮したり、取引先への協力を依頼したりすることも重要です。

・計画の見直し
長期修繕計画というのは定期的に更新が必要です。
少なくとも5年ごとに見直しをしましょう。
建築の専門家や建物診断の専門家に依頼をして、正確な建物や設備の状況を把握することが重要です。

□修繕時のポイントを紹介

修繕計画の重要性について理解していただけたところで、次は修繕時のポイントについて話していきたいと思います。
外装や内装、構造部分、設備といったそれぞれの部分でのポイントを紹介するので、修繕計画を建てる際の参考にしていただければと思います。

・外装のポイント
工場における外装の修繕は、主に屋根と外壁が対象となるでしょう。
屋根や外壁というのは、常に雨風や紫外線にさらされています。
そのため、他の部分と比べてもかなり劣化しやすいです。

屋根の主な修繕内容は再塗装や防水処理、細かな部分補修、屋根の全面葺き替えなどです。
外壁の主な修繕内容は、再塗装やひび割れの修繕、コーキングの修繕などです。
もし工場内で雨漏りが発生したとなれば大きな損害につながりかねません。
そのため、外装に異変を感じた場合はできる限り早めに対処することをおすすめします。

・内装のポイント
内装の場合は、構造や使用している材料によって修繕内容が異なるので、それぞれの特徴をしっかりと把握しておくことが大切です。
内壁や建具の修繕が主になるでしょう。
工場での作業が原因で日々内装は劣化しています。
内装の修繕を忘れないようにしたいです。

・構造部分のポイント
こちらは建物の耐久性や耐震強度に関わる部分です。
従業員が安心安全に働くためにも慎重に進める必要があります。
定期的に専門家による診断を行うことをおすすめします。

・設備のポイント
工場ではさまざまな設備が使用されていますよね。
そのため、それぞれの状況を把握することが大切です。
錆が発生していないか、水漏れが起きていないか、排水の流れに異変は無いかなどを確認したいところです。